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ホーム » たべもの安全情報館 » 知って安心〜トピックス〜 »  キノコの話  » 食中毒の原因となる毒キノコ ドクツルタケ(猛毒)

ドクツルタケ(猛毒)テングタケ科

ドクツルタケは、林内の地上から発生する全体が白色のキノコで、ツバとツボがあるのが特徴です。誤って食べると、死亡することもある恐ろしいキノコです。ツバとツボがあるキノコは、猛毒キノコが多いので食べないようにしましょう。

特徴

カサ 白色
白色でササクレがあり。
発生場所 広葉樹林、針葉樹林の地上
時期 夏〜秋
中毒症状 食後6〜24時間後におう吐、下痢、腹痛などの症状が現れるが1日でおさまり、その後24〜72時間で肝臓、腎臓機能障害の症状が現れ、死亡する場合がある。
毒成分 アマトキシン類、ファロトキシン類など
その他 柄にササクレのないシロタマゴテングタケも同様に猛毒

ドクツルタケ(有毒)
ドクツルタケ(有毒)
柄にササクレ ツバ 白いヒダ
ドクツルタケ ツボ
ツボ
 ドクツルタケ 幼菌
幼菌

ドクツルタケに似た食べられるキノコ(簡単に見分けることはできません)


シロマツタケモドキ(食)
シロマツタケモドキ(食)
ドクツルタケ(有毒)
ドクツルタケ(有毒)

非常によく似ているので、鑑別できません。
間違えると致命的なので、これらのキノコに手を出さないようにしましょう。



食中毒事例

<概略>

10月中旬、キノコ採取の帰りに、山中で出会った見知らぬ男性から譲り受けた白いキノコ10本を自宅に持ち帰りました。翌日、冷蔵保管していた白いキノコすべてを油で炒め、母親と2人で食べたところ、食後に下痢、おう吐などの症状が現れ、入院しました。


<食中毒発生の主な要因>

入院患者は40年以上のキノコ採取歴がありました。しかし、見知らぬ男性から「食べても大丈夫だよ。」といわれたことを信用し、詳細な鑑定を行わずに、食べてしまいました。食べたキノコは残っていませんでしたが、保健所が入院患者から聞いた特徴では、ドクツルタケ又はシロタマゴテングタケによく似ていました。


このページは東京都保健医療局 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 食品医薬品情報担当が管理しています。


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