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食品添加物
概要
食品添加物とは
食品添加物の分類
食品添加物の指定制度
食品添加物の使用基準と成分規格
用途別 主な食品添加物
食品添加物の表示方法
(一般用加工食品における食品添加物の表示方法)
食品添加物に関する監視指導

用途別 主な食品添加物

1 甘味料

 代表的な甘味食品は砂糖ですが、砂糖は酵母(イースト)の栄養源になりやすいため、酵母の繁殖による食品の品質劣化を防ぎ、保存性を高めるために砂糖以外の甘味料が用いられます。
 最近では、糖尿病、肥満、虫歯などの予防のために、砂糖の代替品として添加物が使われることも多くなってきました。

☆ アスパルテーム

 アスパラギン酸とフェニルアラニンという2種類のアミノ酸が結合してできたものです。甘さは砂糖の約200倍で、さわやかな甘さが特徴です。フェニルケトン尿症の人はフェニルアラニンを分解できないためその摂取量を制限する必要があり、表示上は「L-フェニルアラニン化合物」を含む旨を併記するよう定められています。

 使用対象食品:ダイエット食品、清涼飲料水、菓子など

☆ アセスルファムカリウム

 酢酸由来のジケテンを原料として製造されます。砂糖の約200倍の甘味があり、生体内で利用されないためノンカロリー甘味料として使用されています。水に溶けやすく、甘味の発現が早いことから、アスパルテーム、スクラロース、ステビア等と組み合わせて使うことで相乗効果が期待されます。高甘味度甘味料特有の苦味を感じることがありますが、有機酸や食塩の存在下で軽減されます。

 使用対象食品:砂糖代替食品、菓子、清涼飲料水、漬物、つくだ煮など

☆ カンゾウ抽出物(カンゾウエキス、グリチルリチン、リコリス抽出物)

 マメ科カンゾウや同属植物の根や根茎を粉砕又は水で抽出したもので、さらにそれを精製したものがグリチルリチンです。甘さは砂糖の約200倍で、塩味を和らげる塩なれ効果や旨味出し効果があります。カンゾウ抽出物から、ナトリウム塩として精製して得られるグリチルリチン酸二ナトリウムには、使用基準があり、しょう油及びみそにしか使えないことになっています。

 使用対象食品:しょう油、みそ、漬物、つくだ煮、清涼飲料水、魚肉ねり製品、氷菓、乳製品など、広範囲に使われています。

☆ キシリトール

 樹木などから抽出したキシランを加水分解して得られたキシロースに水素添加して得られます。甘味度、カロリーとも、ショ糖と同程度の甘味料です。水に溶けやすく、加熱等の通常の食品加工の条件下で安定です。溶解時に吸熱するため、口中に清涼感があります。また、虫歯にならず歯を丈夫にする機能を持つことから、特定保健用食品(チューインガムなど)に使用されています。

 使用対象食品:チューインガム、キャンデー、ジャム、焼き菓子など

☆ サッカリン、サッカリンナトリウム

 砂糖の500倍という、極めて強い甘味が特徴です。サッカリンナトリウムは、水に溶けにくいサッカリンを水に溶けやすくしたものです。濃度が薄くなっても甘味が長く残る、いわゆる後味を持つ特性があります。

 使用対象食品:漬物、粉末清涼飲料、魚介加工品、しょう油、つくだ煮、煮豆、ビン詰、缶詰など

☆ ステビア(ステビア抽出物、ステビア末、ステビオサイド、レバウディオサイド)

 南米原産のキク科ステビアの葉を粉砕又は水で抽出したもので、さらにそれを精製したものがステビオサイドまたはレバウディオサイドです。甘味は砂糖に近く、甘さは砂糖の約250〜350倍です。

 使用対象食品:ダイエット食品、清涼飲料水、菓子など

☆ D-ソルビトール(ソルビトール、ソルビット)

 ブドウ糖を還元して作られます。甘さは砂糖の約60%で、溶解時に吸熱性があるため、口中で清涼感があります。自然界でも植物体内に中間代謝産物として広く存在し、特にリンゴ、プラムなどのバラ科植物に高率で分布しています。中でもドライプルーン中のソルビトール含量は、20%に達すると言われています。

 使用対象食品:保湿性や安定性などの特性を持つため、煮豆、つくだ煮、生菓子、冷凍すり身などに使われます。


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