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食品添加物の使用基準と成分規格
食品衛生法第13条第1項に基づき、食品添加物にはその成分規格や使用基準が定められています(「食品、添加物等の規格基準(厚生省告示第370号)」)。 ☆成分規格 添加物そのものに有害な不純物が含まれていると、健康危害を引き起こす原因となる危険性があります。そこで、食品添加物の指定の際には、個別に成分規格が定められています。 ☆使用基準 指定された食品添加物は、安全性試験や有効性評価の結果に基づいて、必要に応じて使用基準が定められています。
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食品添加物の安全性試験 |
食品添加物の指定の際には、ラットやイヌなどの実験動物や微生物、培養細胞などを用いた安全性評価のための様々な試験を行い、データを提出しなければなりません。 ☆28日間反復投与毒性試験 実験動物に28日間繰り返し与えて生じる毒性を調べます。 ☆90日間反復投与毒性試験 実験動物に90日間繰り返し与えて生じる毒性を調べます。 ☆1年間反復投与毒性試験 実験動物に1年以上の長期間にわたって与えて生じる毒性を調べます。 ☆繁殖試験 実験動物に二世代にわたって与え、生殖機能や新生児の成育に及ぼす影響を調べます。 ☆催奇形性試験 実験動物の妊娠中の母体に与え、胎児の発生・発育に及ぼす影響を調べます。 ☆発がん性試験 実験動物にほぼ一生涯にわたって与え、発がん性の有無を調べます。 ☆抗原性試験 実験動物でアレルギーの有無を調べます。 ☆変異原性試験 細胞の遺伝子や染色体への影響を調べます。 ☆一般薬理試験 薬理作用の試験では、例えば、中枢神経系や自律神経系に及ぼす影響や、消化酵素の活性を阻害し実験動物の成長を妨げる性質の有無などを調べます。 ☆体内動態試験 体内での吸収・分布・代謝・排泄など、体内に入った物質が生体内でどうなるかを調べます。 |
日本人一人当たりの食品添加物の一日摂取量について |
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食品添加物を実際にどの程度摂取しているかを把握することも、食品添加物の安全性を確保する上で重要なことであり、マーケットバスケット方式を用いた食品添加物一日摂取量調査を実施しています。 マーケットバスケット方式とは、スーパー等で売られている食品を購入し、その中に含まれている食品添加物量を分析して測り、その結果に国民栄養調査に基づく食品の喫食量を乗じて摂取量を求めるものです。 最近の調査結果の一例を下記に示しますが、安全性上問題ないことが確認されています。仮に安全性上問題となるような結果が明らかとなった場合には、食品添加物の基準を改正するなど必要な措置を講じることとしています。 添加物の一日摂取量とADI(一日摂取許容量)の比較 平成23・24年度マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査(厚生労働省)
(*:平成23年度実施分 **:平成24年度実施分) 食品添加物分析法 食品添加物の基準への適合性を確認するため、あるいは一日摂取量調査を行うためには、食品中の食品添加物を高精度かつ効率よく分析するための方法が必要となり、これらについても開発、改良を進めています。 |
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