相談事例8 (アンコウの骨の周辺に粒状異物 微胞子虫)
事例8
アンコウの骨の周辺に粒状異物
相談内容
アンコウの背骨付近に内臓組織とは違った粒状の組織様異物が見られる。雌雄問わず見られるが、これは何か。
回答内容
異物を採取して顕微鏡で観察すると核状物を有した長径が3マイクロメートル程度のゴマ粒状の細胞が多数観察されました。細胞の形態などからこれは微胞子虫の一種であることが分かりました。微胞子虫はアンコウの神経組織に寄生することが報告されており、その際の病変部位も今回の事例と同様に脊髄に沿った形で見られます。この寄生虫は人に感染することはありませんので、誤って寄生虫を食べてしまっても健康に影響はありません。
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