食べもの暦 第2号(令和6年10月発行)さつまいも/食中毒は何時間後に発症する?
さつまいも
秋はさつまいもが美味しい季節です。
保育園や学校などで、さつまいも掘りを楽しみにしている子どもたちも多いのではないでしょうか。
種類について
薄黄色だけではなく、紫色やオレンジ色など様々な種類のさつまいもを見かけるようになりました。さつまいもの主要品種は約60種類もあります。青果用はもちろんのこと、焼酎やでん粉などに加工される加工用品種も多く栽培されています。
輸出量は増加傾向
国産のさつまいもは、甘みが強いことから海外でも人気があり、輸出量は増加傾向にあります。主な輸出先国は、香港、シンガポール、タイなどです。
正しい保管方法
掘ったさつまいもは、水洗いをすると傷みやすくなってしまうため、土がついた状態で保管しましょう。つずつ新聞紙に包んで段ボールなどに入れ、風通しのよい涼しい場所に保管すると長持ちします。冷蔵保存すると、変色な
どの低温障害を起こしてしまうので注意が必要です。
おいしい焼き芋の調理方法
さつまいもは、長時間じっくり加熱することで甘みが増します。これは、さつまいもに含まれる酵素が活発に働くようになることで、多くのでんぷんが糖に変わるためです。
たべものクイズ
さつまいもの国内収穫量が1位の都道府県はどこでしょうか?
- 茨城県
- 千葉県
- 鹿児島県
食中毒は何時間後に発症する?
突然、下痢や腹痛、吐き気があったとき、直前の食事が原因と疑われがちです。しかし、食中毒は短時間で発症する場合もありますが、 数日後に症状があらわれる場合もあります。そこで今回は、患者や事例が多い代表的な食中毒について、潜伏期間に着目して取り上げてみました。食中毒がどれくらいの時間を経て起こるのか、詳しく見てみましょう。
黄色ブドウ球菌 1~5時間
吐き気・おう吐が主症状で、下痢を伴うこともあります。
弁当や生菓子などの手作業で製造される食品に多いです。
ウエルシュ菌 6~18時間
下痢や腹痛の症状を呈します。
大量調理、常温放置されたカレーやシチュー、煮物などに多いです。
サルモネラ 6~72時間
腹痛や下痢、高熱などの症状を呈します。
卵や肉を原材料とした食品や、様々な調理加工品が主な原因になります。
ノロウイルス 24~48時間
おう吐や下痢、発熱などの症状を呈します。冬季に多い食中毒です。
カキなどの二枚貝だけでなく、ノロウイルスに感染した人を介して汚染された食品が原因になることが多いです。
カンピロバクター 2~7日
下痢や吐き気、発熱等の症状を呈します。
加熱不十分な鶏肉(鶏レバー、鶏刺しなど)が原因になることが多いです。
正解は、3の鹿児島県です。
さつまいもの都道府県別収穫量は、1位鹿児島県(約21.5万t)、2位茨城県(約20.2万t)、3位千葉県(約9.1万t)、4位宮崎県(約6.9万トン)です。
(農林水産省「令和5年産かんしょの作付面積及び収穫量」より)
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お問い合わせ
このページの担当は 多摩府中保健所 生活環境安全課 食品衛生第一担当 です。