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写真で見るBSEスクリーニング検査(芝浦食肉衛生検査所)
平成29年6月22日更新 東京都港区にある東京都中央卸売市場食肉市場では、1日に最大430頭の牛が処理されます。
これらの牛について、芝浦食肉衛生検査所では1頭毎にと畜検査を行っています。また、生体検査においてと畜検査員が必要と判断した牛については、BSEスクリーニング検査を実施しています。
食肉市場では、疾病等で食用に適さないものが市場に流通しないように、検査所の検査が終了するまで枝肉及び内臓等を保管する体制をとっています。
ここでは、BSEスクリーニング検査を写真でご紹介します。
検査材料の採取
当所で改良したスプーン状の採材器具で、BSEの原因となる異常プリオンが蓄積しやすい延髄を取り出します。
前処理
1頭ごとに採取した牛の延髄から、一定量を取り出します。 | このような安全キャビネットの中で前処理を行います。 |
細胞破砕機で乳剤にします。 | |
プリオンの抽出
乳剤に試薬を入れて正常プリオンを分解し、遠心器にかけると異常プリオンだけを集めることができます。
異常プリオンの検出
プレートBSE検査キットの穴に、1頭分ずつ正確に入れていきます。
間違えて入れないよう、大変気を使う作業です。
専用の測定機器で、異常プリオンの存在を確かめます。
判定
BSE検査キットを上から見たところ。
左の二つの穴にコントロールがありますが、陽性の検体はこのような色になります。
検体の色の濃度を機器で測定して数値化し、判定します。
スクリーニング検査で陽性の反応が出た場合は、もう一度最初から検査をやり直します。
2度目の検査でも陽性の反応が出たら、確認検査のために検体を国の機関へ送付します。
検査に要する時間は約4時間です。
より早く、より信頼される検査のため、器具機材の改良にも努めています。
▼ 関連ページ
- 牛海綿状脳症(BSE)について(厚生労働省)
- 牛海綿状脳症(BSE)等に関するQ&A(厚生労働省)
- 牛海綿状脳症(BSE)対策の見直しに関する意見交換会資料(2016.12.20,22)(厚生労働省)
- 牛海綿状脳症(BSE)関係(農林水産省)
- 疾病情報 牛海綿状脳症(BSE) (国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門)
- BSEに関する情報(食品安全委員会)
- 芝浦食肉衛生検査所
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