すすめよう!!フッ化物応用
東京都では、平成21年に東京都8020運動推進特別事業として、都民の歯科保健の向上を目的に、『すすめよう!!フッ化物応用』を作成しました。
う蝕の予防を進めるためには、正しいフッ化物応用を実施することが効果的です。局所的応用である「フッ化物洗口」「フッ化物配合歯磨剤」「フッ化物歯面塗布」を中心に分かりやすくまとめました。
都民の歯科保健の向上やフッ化物への知識を広めるために、歯科保健関係者がフッ化物応用に取り組む際にも有効的です。
フッ化物応用とは??
う蝕の予防作用があるフッ化物の使用方法は、主に下記の3種類があります。
(1) フッ化物洗口
フッ化ナトリウム水溶液でブクブクうがいを行う方法です。
(2) フッ化物配合歯磨剤
歯磨きをするときに、フッ化物の配合された歯磨剤を使用する方法です。
(3) フッ化物歯面塗布(歯科医師等の専門家による方法)
比較的高濃度のフッ化物溶液やゲルを歯面に塗布する方法です。
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備考
※本冊子は、平成21年に策定しており、当時の基準等に基づく内容が記載されています。そのため、基準の変更等により、以下のとおり、一部読み替えていただく必要がある記載がございます。
(1)日本では薬事法に係る承認基準で、定められているフッ化物配合歯磨剤におけるフッ素濃度は、1,500ppmに変更されています。
〔該当箇所〕
〇P.2 各応用法とフッ素濃度(フッ化物イオン濃度) 歯磨剤
(変更前)1,000以下 → (変更後)1,500以下
〇P.10 フッ化物配合歯磨剤の種類
日本では薬事法に係る承認基準で、フッ素濃度が1,000ppm以下に定められている。
(変更前)1,000ppm以下 → (変更後)1,500ppm以下
(2)P.6に記載しているフッ化物洗口剤の種類については、市販製剤の種類が変わっています。また、これに伴い、P.18に記載しているフッ化物ガイドラインについては、「フッ化物洗口マニュアル(2022年版)」が発行されています。ついては、当該マニュアルのP.23及びP.24をご参照ください。
〇「フッ化物洗口マニュアル(2022年版)」
https://www.mhlw.go.jp/content/001037973.pdf
(3)P.10に記載しているフッ化物配合歯磨剤の効果的な使い方については、新たに「4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」が提示されています。
年齢 | 使用量 | フッ化物濃度 | 使用方法 |
---|---|---|---|
歯が生えてから2歳 | 米粒程度(1~2mm) | 1,000ppmF(日本の製品を踏まえ900~1,000ppmF) | ・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。 |
3~5歳 | グリーンピース程度(5mm程度) | 1,000ppmF(日本の製品を踏まえ900~1,000ppmF) | ・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。 |
6歳~成人・高齢者 | 歯ブラシ全体(1.5~2cm程度) | 1,500ppmF(日本の製品を踏まえ1,400~1,500ppmF) | ・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。 |
※なお、詳細については、以下の通知文をご確認ください。
〇「4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」(令和5年1月1日付)
https://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/news/2023/news_230106.pdf
〇「う蝕予防のためのフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法【普及版】について」(令和5年4月13日付)
https://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/news/2023/news_230303.pdf?230414
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このページの担当は 医療政策部 医療政策課 です。