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その他1 Q10-Q14

Q10 和牛とは?

A10 和牛(わぎゅう)と表示できるのは「食肉の表示に関する公正競争規約」に基づき、「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」「無角和種」と「この4品種間の交配による交雑種」「4品種間の交雑と4品種との交配による交雑種」の場合だけです。これ以外の品種の牛の肉を「和牛(わぎゅう)」と表示すると不当表示に該当します。和牛(わぎゅう)と乳牛の交雑種を「和牛(わぎゅう)」と表示することはできません。

Q11 黒豚とは?

A11 黒豚と表示できるのはバークシャー純粋種の豚肉だけです。これ以外の豚肉を「黒豚」と表示すると不当表示に該当します。

Q12 SPF豚とはなんですか?

A12 SPFはSpecific pathogen freeの頭文字で、特定の病原菌がいないという意味です。
SPF豚は、一度感染すると農場から排除するのが難しい、豚流行性肺炎、豚萎縮性鼻炎(いしゅくせいびえん)、豚赤痢、トキソプラズマ病、オーエスキー病の5種類の病原菌がいない豚のことです。
 SPFの養豚場では、飼育方法などに様々な工夫をこらし、抗菌性物質の入っていない専用飼料で豚を育てています。このため、安全な食肉を求める消費者の需要により、SPF豚の生産は増えつつあります。

Q13 トレーサビリティシステムってなんですか?

A13 トレーサビリティシステムとは出所をたどることができるという意味で、流通経路を生産地まで追跡できる仕組みです。
食肉の偽装表示が問題になったことから、注目されたシステムです。牛では、耳に10桁の番号札(耳標といいます)を着けて、個体ごとに履歴がデータベース管理される仕組みが整備されました。

Q14 クローン牛は食べても大丈夫ですか?

A14 クローン牛には、受精卵クローン牛と体細胞クローン牛があります。
受精卵クローン牛は、16~32細胞期の受精卵をバラバラにして、ひとつひとつの割球(かっきゅう)から育てた牛のことです。16~32細胞期の割球(かっきゅう)は小さく、そのままでは成長しないので、遺伝子を取り除いた別の未受精卵に割球(かっきゅう)を挿入し、電気的に細胞融合を行います。その後、他の牛に卵を移植して目的の牛を産ませます。この操作では、遺伝子の改変などはおこなっていないため、一般の牛と同様に取り扱うことが適当と考えられています。
受精卵の代わりに体細胞を用いた体細胞クローンについては、厚生労働省は「従来の繁殖方法で生まれた動物に由来する食品と同等の安全性を有する」としていますが、当面、体細胞クローン牛の出荷は自粛されています。

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このページの担当は 芝浦食肉衛生検査所 管理課 業務担当 です。

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