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カビ毒Q&A
カビ毒ってなに? |
カビが作り出す代謝産物のうちで、人や動物に対して有害な作用を示す化学物質のことを総称してカビ毒と呼んでいます。 |
カビ毒汚染の分布は? |
発ガン性のカビ毒として有名なアフラトキシンを生産するアスペルギルス・フラバスは、わが国の農産物を汚染している可能性はほとんどありませんが、熱帯や亜熱帯地方に多く存在することが確認されています。このため、これらの国から輸入される農産物が汚染されている可能性はあります。 |
カビ毒の食品への規制は? |
日本では、平成15年から食品衛生法に基づく清涼飲料水の成分規格として、りんごジュース及び原料用りんご果汁について、パツリンの基準値0.050 ppm(50 µg/kgに相当)が定められています。 また、平成23年から全ての食品について、総アフラトキシン(アフラトキシンB1、B2、G1及びG2の総和)として10μg/kgという規制が適用されています。平成28年には乳に含まれるアフラトキシンM1が 0.5 µg/kgという規制が適用されています。 |
カビ毒は調理で除去できる?1 カビ毒は熱に強いカビ毒は、通常の調理や加工の温度(100℃から210℃)や時間(60分以内)では、完全に分解することはできません。 2 カビ毒は家庭の調理で分解できるかカビ毒は、ゆでる、炒める、炊飯などのごく一般的な調理方法ではカビ毒ほとんど減りません。 |
食品製造工程でカビ毒は除去できる? |
食品の製造工程では、加熱、水洗などの工程があります。これは家庭で行う調理条件と大差はありませんので、前項に述べたようにあまり期待はできません。 |
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