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こうして起こった違反事例⑥キャップから鉛を検出した食用油

あらまし

 10月、輸入業者の倉庫に立ち入り「食用油(トルコ産)」を1本収去し、食用油と共にキャップの検査を実施したところ、当該品のキャップの内蓋プルトップ部分から鉛を220μg/g、外蓋キャップ部分から鉛を340μg/g検出しました。

おこった原因


 輸入者を所轄するA区は、当該品の販売先・在庫量の調査を行い、他ロット品の安全確認を指示した。また、当該品について回収及び保管を指示しました。調査の結果、輸入者が当該品を輸入の際に、事前に容器包装の規格に適合しているかを確認しなかったことが判明しました。

 なお、輸入業者の倉庫に残っていた936ケースと5本は、輸出国である香港へ積戻されました。

予防のポイント

 この事例は、輸入者が当該品を輸入の際に、事前に容器包装の規格に適合しているかを確認しなかったため発生してしまいました。この輸入者は、今後の対策として、輸入の際は現地の製造者に材質が適合しているかの確認をするとともに、サンプルを取り寄せて自主検査することとしました。食品衛生法では、食品そのものの規格や添加物の基準だけでなく、容器包装についても規格を定めています。食品を取り扱うに当たっては、食品の規格や添加物の基準だけでなく、容器包装についても規格に適合するかを確認する必要があります。

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