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こうしておこった食中毒【家庭編】②一夜漬けによる腸炎ビブリオ食中毒

あらまし

 9月上旬、夜10時ごろAさんの自宅で、きゅうり、にんじん、キャベツを一夜漬けにしました。翌日それを会社に持参し、昼食に会社の同僚10名と共に食べたところ、同日の深夜から2日後の昼にかけて、全員が次々と食中毒の症状を訴えました。

 検査の結果、患者11名のうち9名の便から腸炎ビブリオが検出されたため、一夜漬けによる腸炎ビブリオ食中毒と決定しました。

おこった原因

 Aさんは、夕食の支度のためにカレイの切身を調理した木製まな板で、一夜漬けの野菜を刻んでいました。カレイの調理後、まな板をよく洗わないで一夜漬けの野菜を刻んだため、カレイに付着していた腸炎ビブリオがまな板を介して一夜漬け野菜に付着してしまいました。また、その日の夜は最低気温が23.5℃と高かったために、室内に放置された漬物容器の中で菌が増えたと考えられました。

予防のポイント

 まな板は、特に二次汚染を起こしやすいので、取り扱いには細心の注意が必要です。今回の事件のように、まな板の洗浄が不十分であると、他の食品が次々と汚染されてしまいます。

 調理器具の洗浄や消毒は十分に行いましょう。

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